・痛み止めの薬で臀部痛が楽にならない。
・近所の治療院に行ったけど治らない。
・臀部痛に加え、足のしびれが出てきた。
・どこの病院に受診すればいいか分からない。
・お尻の横が痛いけれど原因を知りたい。

臀部痛とは

臀部痛は腰痛の一部として現れることもあります。そのほかにも、仙腸関節や股関節などの関節、お尻にある筋肉や靭帯、坐骨や尾骨周囲の障害などでお尻の痛みが起こります。さらに臀部痛は、腰の神経を傷めて発症する坐骨神経痛の部分症状の場合もあります。
お尻の痛みは右側や左側など片側だけのこともありますが、両側に同時に起こることもあります。

臀部痛の症状の現れ方

ひと口に臀部痛といっても、人によって症状の現れ方は様々です。

・歩くとおしりが痛い
・座るとおしりが痛い
・椅子に当たる部分のお尻が痛い
・長時間座った後に立つとお尻が痛い
・おしりの骨が痛い
・おしりの横が痛い
・臀部痛と足の痺れがある
・お尻の下端の骨が痛い
・骨盤の横が痛い

臀部痛の場所

ひと口に臀部痛といっても場所はさまざまです。写真のように、お尻の真ん中の仙骨部(1)、仙腸関節部(2)、お尻の後外側にある中殿筋・大殿筋付近(3)、梨状筋部(4)、大腿骨の大転子部(5)、坐骨部(6)、尾骨部(7)などがあります。

臀部痛の場所

臀部痛の7つの場所

臀部痛の原因となる病気

おしりが痛い原因の病気は以下のように多数あります。それぞれの病気を解説しましょう。

仙腸関節障害

骨盤の後部は、中央の仙骨と左右の腸骨の計3つの骨からできています。仙骨と左右の腸骨の間はごくわずかに動く関節になっていて、仙腸関節と呼ばれます。仙腸関節に負荷がかかり、傷めててしまうと、臀部痛に加えて、腰痛や太ももの裏側に痛み・しびれが起こることがあります。これを仙腸関節障害あるいは、仙腸関節炎、仙腸関節痛などと言います。
仙腸関節障害はレントゲンでは判別できませんので、特殊な触診で仙腸関節の動きを検査したり、関節周囲を押したりして、仙腸関節痛なのかを診断する必要があります。
仙腸関節障害による臀部痛は、広い意味で腰痛の部分症状と捉えることができます。瞬間的に関節をポキッとする調整治療によく反応し、改善することができます。

変形性股関節症

股関節の軟骨が加齢によってすり減り、臀部痛や足の付け根の痛み(鼡径部痛)、お尻の横の痛み、大腿部痛などを起こすのが変形性股関節症です。50代以降の女性に多く発症します。椅子から立ち上がるとお尻が痛い、歩くとおしりが痛い場合が多いです。
変形性股関節症は、股関節の動きが悪くなります。あぐらをかくと、若いころより足の開きが悪くなっている人は、痛みが無くても要注意です。ひどくなると、靴下をはいたり、爪を切ったりすることが難しくなります。早めにリハビリを行って改善させたり、悪化を遅らせたりする必要があります。当院では専門的な手で行うリハビリ治療を行っています。

梨状筋症候群

お尻の後ろから太ももの裏にかけて、坐骨神経という太い神経が通っています。坐骨神経はお尻にある梨状筋という筋肉の下を通っています。梨状筋が緊張状態になって、固く縮んでしまうと、その下を通る坐骨神経が絞めつけられ、お尻や太ももの裏、ふくらはぎにかけてしびれや痛み、いわゆる坐骨神経痛を起こすことがあります。これを梨状筋症候群と言います。
股関節の動きや仙腸関節に問題があると、梨状筋が緊張しやすくなります。また、不良姿勢や長時間の座位、ストレスなどによっても梨状筋が固くなって梨状筋症候群を発症することもあります。
当院の梨状筋症候群の治療は、仙腸関節を手で調整したり、股関節周囲の筋肉を治療したりすることで、梨状筋の緊張を取り除き、痛みやしびれを解消します。

中殿筋の筋肉痛

歩くとおしりの横が痛い場合や後外側が痛い場合、中殿筋の筋肉痛が原因となっていることが多いです。激しい運動のあとに中殿筋の筋肉痛として、お尻の横が痛くなります。長時間のデスクワークをしただけでも、中殿筋は無意識に骨盤の姿勢を保持しようとしていますので、筋肉痛を発症することがあります。
中殿筋の筋肉痛は単にマッサージをするだけでは改善しにくく、高度なリハビリの治療技術を必要とします。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管の中心部や、脊柱管の出口付近が加齢現象で狭くなり、そこを通る坐骨神経が圧迫され、坐骨神経痛を起こす病気です。坐骨神経痛は、お尻が痛いだけでなく、太もも、ふくらはぎ、足の甲や足底に痛み、しびれを伴います。当院では腰部脊柱管狭窄症の専門的な診療を行っています。

腰椎椎間板ヘルニア

背骨には椎間板という軟骨が椎骨と椎骨の間にあります。椎間板が傷んで中身の軟らかい部分(髄核)が飛び出てしまうことを椎間板ヘルニアと言います。
腰椎椎間板ヘルニアによって腰の神経(坐骨神経)が障害を受けると、お尻、太ももの裏、足に痛みや痺れを感じます。その症状を坐骨神経痛といいます。多くの場合、悪い姿勢や前かがみの動作などで腰に負担をかけて腰椎椎間板ヘルニアが起こります。靴下をはく動作や、膝を伸ばしたまま床に座ることで臀部痛や足の症状が悪化します。治療は様々なリハビリ体操や姿勢の改善が効果的です。

腸脛靭帯炎

腸脛靭帯炎はお尻の横の痛みを起こします。お尻の左右に最も幅広い部分は、特に女性で目立つため分かりやすいのですが、大腿骨の大転子とよばれる部位です。大転子という出っ張っている骨の上を腸脛靭帯が覆っています。ランニングをよくする人などは、腸脛靭帯と大転子が擦れてお尻の横の痛み、つまり腸脛靭帯炎を起こします。腸脛靭帯炎を改善するには、股関節周囲の筋肉のバランスを整える治療が有効です。

坐骨結節痛

座った時にお尻がイスに当たる部分の骨は坐骨ですが、とくに左右のお尻の付け根にある出っ張りを坐骨結節といいます。坐骨結節は、ハムストリングという太もも後面にある筋肉と、仙結節靭帯が付いています。スポーツで太ももを酷使すると、坐骨結節部に痛みを起こすハムストリング付着部炎になることがあります。また、座位でお尻が頻繁に擦れると、坐骨結節部の表面に坐骨滑液包炎を起こすこともあります。座ると坐骨の出っ張りが痛いのが坐骨結節痛です。

尾骨痛

尾骨痛は、患者さんがお尻の先が痛いと訴えます。座ると尾骨が当たって痛みが出るのでなかなか厄介です。尾骨部を押すと痛いのが特徴です。尾骨の痛みは骨折が原因のこともありますが、激しく尻もちをついた場合に限られます。尾てい骨辺りが痛い場合は、尾骨に付く靭帯が過敏な状態になって痛みが出るケースが多いです。尾骨痛には、真ん中に穴が開いたシートクッションを使うと痛みが和らぎます。

臀部痛の当院での治療法

臀部痛は上記の通り、さまざまな原因で発症し、病気ごとに治療法が異なります。臀部痛の当院での治療法は別のページで解説しています。

臀部痛は病院の何科を受診する?

お尻が痛いときには、病院の何科に行けばよいのでしょうか。それはもちろん整形外科です。このページを読んだ方は、既にご自分のどこが悪く、どの病気なのか見当がついているかもしれません。整形外科で、もしご自身の考えと違う診断を言われたら、考えを伝えて医師の意見を伺うことをお勧めします。