臀部痛とは

腰痛と同時に起こることが多いのが臀部痛です。ひと口に臀部痛といっても場所はさまざまです。多くは骨盤の関節や梨状筋などの筋肉の状態が悪い場合にお尻の痛みが起こります。お尻の痛みは右や左など片側だけのこともありますが、両側に起こることもあります。臀部痛は、腰の神経を痛めている坐骨神経痛の場合もあります。

臀部痛の症状の種類

・歩くとおしりが痛い

・座るとおしりが痛い

・椅子に当たる部分のお尻が痛い

・長時間座った後に立つとお尻が痛い

・おしりの骨が痛い

・おしりの横が痛い

・臀部痛と足の痺れがある

臀部痛の原因となる病気

臀部痛を起こす病気は下記のように多数あります。それぞれの病気を解説しましょう。

変形性股関節症

股関節の軟骨が加齢によってすり減り、臀部痛や足の付け根の痛み、お尻の横の痛みなどを起こすのが変形性股関節症です。50代以降の女性に多く発症します。椅子から立ち上がるとお尻が痛い、歩くとお尻が痛い場合が多いです。

変形性股関節症は、股関節の動きが悪くなります。あぐらをかくと、若いころより足の開きが悪くなっている人は、要注意です。ひどくなると、靴下をはいたり、爪を切ったりすることが難しくなります。

梨状筋症候群

お尻の後ろから太ももの裏にかけて、坐骨神経という太い神経が通っています。坐骨神経はお尻にある梨状筋という筋肉の下を通っています。梨状筋が緊張状態になって、固く縮んでしまうと、その下を通る坐骨神経が絞めつけられ、お尻や太ももの裏、ふくらはぎにかけてしびれや痛み、いわゆる坐骨神経痛を起こすことがあります。これを梨状筋症候群と言います。

 

股関節の動きや仙腸関節に問題があると、梨状筋が緊張しやすくなります。また、不良姿勢や長時間の座位、ストレスなどによっても梨状筋が固くなって梨状筋症候群を発症することもあります。

 

梨状筋症候群の整体による治療は、関節を矯正したり、筋肉を刺激したりすることで、梨状筋の緊張を取り除き、痛みやしびれを解消します。

仙腸関節障害

骨盤は真ん中と左右1つずつ、計3つの骨からできています。真ん中の骨と左右の骨の間は1mm程度動く関節になっていて、仙腸関節と呼ばれます。仙腸関節に負荷がかかり、関節を痛めてしまうと、臀部痛に加えて、太ももの裏にジワッした痛みやしびれが起こることがあり、これを仙腸関節障害あるいは、仙腸関節炎などと言います。

仙腸関節障害はレントゲンには写りませんので、カイロプラクティックで仙腸関節の動きを検査したり、仙腸関節周囲を押したりして、仙腸関節痛があるかを特定することが必要になります。

仙腸関節障害による臀部痛は整体の関節矯正の手技治療によく反応し、改善することができます。

中殿筋の筋肉痛

おしりの横が痛い場合、中殿筋の筋肉痛が原因となっていることが多いです。激しい運動のあとに中殿筋の筋肉痛として、お尻の横が痛くなります。長時間のデスクワークをしただけでも、中殿筋は無意識に骨盤の姿勢を保持しようとしていますので、筋肉痛を発症することがあります。

中殿筋の筋肉痛は単にマッサージをするだけでは改善しにくく、高度な整体の治療技術を必要とします。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管の中心部や、脊柱管の出口付近が加齢現象で狭くなり、そこを通る坐骨神経が圧迫され、坐骨神経痛を起こす病気です。坐骨神経痛は、お尻が痛いだけでなく、太もも、ふくらはぎ、足の甲や足底に痛み、しびれを伴います。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎(腰の背骨)から出る神経はお尻や脚の感覚を脳に伝えています。また、背骨には椎間板という軟骨でできたクッションがありますが、椎間板が変形して中身の軟らかい部分(髄核)が飛び出てしまうことを椎間板ヘルニアと言います。

腰椎椎間板ヘルニアによって腰の神経(坐骨神経)が障害を受けると、お尻、太ももの裏、足に痛みや痺れを感じます。多くの場合、悪い姿勢や前かがみの動作などで腰に負担をかけて腰椎椎間板ヘルニアが起こります。靴下をはく動作や、膝を伸ばしたまま座ることで臀部痛や足の症状が悪化します。

坐骨滑液包炎

座った時にお尻がイスに当たる部分、すなわち左右の足の付け根にある骨を坐骨といいます。坐骨は骨盤の一部です。坐骨の下には滑液包という滑りをよくする組織があり、ここが炎症を起こすと、お尻と太ももの境い目付近がズキズキと痛むことがあります。

長時間座っている時に起こりやすく、一度痛くなると立ち上がった後もしばらく痛みが続くことがあります。姿勢が悪く、骨盤を斜めにして座っていると、滑液包が坐骨とイスの間に挟まれて、坐骨滑液包炎を起こしやすくなります。

臀部痛の治療法

臀部痛の原因は、仙腸関節のトラブルが根本にある場合がとても多いです。仙腸関節そのものの痛みをお尻が痛いと感じます。 仙腸関節(骨盤)を整体の技術で矯正する時は、修正する正しい方向を検査によって決めなくてはいけません。また、矯正自体も高度な技術が必要となります。

女性の場合、ホルモンの影響で仙腸関節が軟らかくなっている場合もありますので、診断能力の無い整体などで骨盤矯正を受けて、かえって悪化するケースもあります。骨盤の状態が気になった場合は、きちんと教育を受けた人に相談することをお勧めします。