腰部脊柱管狭窄症とは

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨の中を走る脊柱管が狭くなり、脊柱管を通る神経が押されて腰痛、臀部痛、足の痛み、足のしびれ、足の脱力感などの様々な症状が出る病気です。主な原因は加齢とともに生じる骨の変形や椎間板の膨隆、靭帯の肥厚などによるので、50歳以降の人に多くみられます。

腰部脊柱管狭窄症の原因

腰部脊柱管狭窄症は、様々な原因で脊柱管が狭窄し、神経が圧迫されて発症します。脊柱管の狭窄は、ほとんどが加齢とともに生じます。狭窄の原因は、主に加齢で起きる背骨や周囲の組織の変形です。

狭窄を起こす主要な原因は6つあります。多くの場合、複数の原因が合わさって狭窄を起こしています。それでは6つの原因を解説していきましょう。

原因1. 椎体の変形・骨棘

加齢とともに椎体(椎骨の前側にある円柱状の部分)が変形し、椎体の上下の縁(ふち)が出っ張ります。その出っ張りを骨棘といいます。骨棘が脊柱管を狭めます。

原因2. 椎間関節の変形・骨棘

椎骨の後ろ側にある椎間関節が変形しすると、関節部の縁(ふち)に出っ張りができます。それを骨棘といいますが、骨棘が脊柱管を狭めてしまいます。

原因 3. 椎間板の突出

上下の椎体の間にある円盤状の椎間板がつぶれて薄くなり、後ろへ突出することがあります。すると、椎間板の後ろに脊柱管があるので、脊柱管が狭くなります。椎間板が大きくはみ出したのが椎間板ヘルニアです。

原因4. 黄色靭帯の肥厚

黄色靭帯は脊柱管の背中側にあり、上下の椎骨を縦方向につないでいます。加齢とともに黄色靭帯が肥厚すると、脊柱管を後ろ側から狭めて神経が圧迫される原因となります。

原因5. 椎骨のすべり・ズレ

一つの椎骨が、下にある椎骨に対し、前側(お腹側)へずれたものを前方すべり、後ろ側へずれたものを後方すべりといいます。椎骨が前後にずれると、椎骨の中を縦に走る脊柱管は前後径が狭くなります。

腰椎では、第4腰椎が前側へずれた第4腰椎すべり症が最も多くみられます。腰椎すべり症は女性に多く発症します。腰椎のすべりがあっても脊柱管の狭窄が軽度であれば、症状は現れません。

原因6. 腰椎の側弯

腰椎が横に曲がってしまう側弯は、曲がりの凸の側は椎骨の間隔が開きますが、凹の側は椎骨の間隔が狭まります。凹の側で椎体や椎間関節の変形が起きやすく、脊柱管が狭くなります。

【関連ページ】

・腰部脊柱管狭窄症とは
・腰部脊柱管狭窄症の症状
・腰部脊柱管狭窄症の分類
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各ページで腰部脊柱管狭窄症の詳細を解説しています。