ぎっくり腰とは

ぎっくり腰は何かの拍子に急に発症した激しい腰痛のことを指します。腰痛がひどくて動けない、腰が痛くて伸ばせない、かがむと腰が痛い、腰の痛みで寝付けない、などの症状を呈します。
ひと口にぎっくり腰といっても痛みを発生している部位は複数あります。椎間板、椎間関節、仙腸関節などです。それぞれ病態が異なるため、ぎっくり腰の痛みのレベルや治る期間、適切な治療技術が異なります。
また、ぎっくり腰は痛みが激しいため、腰周囲の筋肉が腰を防御するかのようにガッチリと固まることがあり、腰の筋肉を触るとカチコチになっています。

ぎっくり腰の治療法

ぎっくり腰は繰り返し起きやすく、繰り返すたびに腰にダメージを与えて次第に治療期間が延びていくことさえあります。ぎっくり腰の治療では痛みを解消するだけでなく、腰の状態を根本的に改善することが肝心です。さらに予防を行うことが大切です。

腰の状態を根本的に改善する手によるリハビリ治療

腰の状態を改善する手によるリハビリ治療は、原因によって方法が異なります。

椎間板の障害が原因で起きるぎっくり腰は、最も痛みが激しく、腰周囲の筋肉がカチコチに固くなります。腰が曲がったり、傾いたりした状態になります。このタイプのギックリ腰には、当院ではまず固くなった筋肉を手で行うソフトな治療で緩め、腰の動きを回復させることに主眼を置きます。

椎間関節や仙腸関節の障害が原因のギックリ腰では、関節の可動性が悪い箇所への関節の調整を行います。それに加え、筋肉が固くなっている箇所があれば手で緩めます。弱くて腰をしっかり支えられない筋肉に対しては、筋力を回復させる治療をします。

当院の治療は、腰の状態を可能な限り改善し、健康な状態にすることで痛みを和らげます。それは、根本的な治療であり、再発予防にもつながります。ロキソニンなどの鎮痛薬や湿布は、応急処置としてはよいものの、根本的な改善にはつながりません。

参考文献:腰痛に対する運動療法のニューコンセプト

ぎっくり腰の予防法

腰の状態が悪くなる主な原因の一つが不良姿勢です。当院では、患者様の普段の姿勢の取り方を観察し、正しい姿勢にどのように修正すればよいかを丁寧にお伝えしています。
また、体質的に腰の周りの筋肉が固くなりやすい人は、日ごろからストレッチ体操を行うことが大切です。当院ではぎっくり腰の予防に効果的なストレッチ体操をご指導しています。

参考文献:腰椎捻挫(ぎっくり腰)–発症メカニズムとその予防・再発予防

ギックリ腰治療のまとめ

ぎっくり腰の原因となる部位は複数あり、障害部位に対応した治療を行っています。腰の状態の根本的な改善を行わないと、ぎっくり腰は繰り返すことが多いので、専門的な治療を行っている当院へ是非お越しください。
また、ぎっくり腰の自分でできる応急処置や予防法については、下記のリンクからぎっくり腰について詳しく解説しているページをご覧下さい。