首の痛みの場所

首が痛いといっても、痛む場所に様々なパターンがあります。首の右側が痛い、あるいは左側が痛いなど、片側の首が痛い場合もありますが、両側が同時に痛むこともあります。

また、首のなかでも後頭部のすぐ下の付け根の部分が痛い場合は、頭痛を伴うこともあります。首の根元(背中との境い目)あたりが痛む場合もあります。

動作で首が痛いパターン

動作で痛む場合も様々なパターンがあります。上を向くと首が痛い(あるいは首を反らせたときに首が痛い)場合が最も多く、肩甲骨の間にも痛みを伴うことがあります。次に多いのが首を前に曲げた時の痛みで、首の根元から背中にかけてズキッと痛みが起きることが多いようです。

ちょっと複雑なのが、首を左右に回した時や横に倒した時に首の痛みが出る場合です。回した側、倒した側と同じ側の首や肩甲骨のあたりが痛むことが多いのですが、回した側や倒した側の反対側に首の痛みがでることもあります。

また、痛みで動かせる範囲が狭くなる場合や、ひどくなると首を動かさなくても痛い場合もあります。

日常生活では高い場所の物をとるとき、美容院、歯科医院などで仰向けになった時、車をバックさせる時など振り返った時に首の痛みを感じることが多いようです。また、肉体労働よりも、パソコン作業などデスクワークを長時間行っている人の方が、首に痛みを訴える方が多い傾向があります。

首の痛みの原因

首の痛みの原因は大きく分けて、関節、筋肉、神経の3つに由来します。

関節が原因の場合

関節が首の痛みの原因である場合、頚椎(首の骨)の特定の関節に負担がかかり過ぎることが痛みを引き起こします。第5頚椎と第6頚椎の間の関節が最も負担のかかる場所で、変形をしやすいところです。

筋肉が原因の場合

筋肉が首の痛みの原因である場合、急な首の運動や交通事故、スポーツ中のトラブルなどによって筋肉が急激に引き伸ばされることによって起こります。いわば首の筋肉の肉離れです。

神経が原因の場合

神経が首の痛みの原因である場合、関節や椎間板の変形などによって神経の通り道が狭くなることで症状が現れます。首だけでなく肩、肩甲骨周囲や腕にも痛みやしびれが起きるのが特徴です。首を反らしながら痛い側に傾けることによって症状が強くなります。

首の痛みで病院へ行くと

首が痛い時に病院へ行くと、多くの場合、頚椎症頚椎や頚椎椎間板ヘルニアなどと診断され、加齢によって椎間板や骨、関節が変形することが原因であると説明されます。しかし、なぜその部分が変形したのか、どのように予防したらよいのかは説明されません。

病院での治療は、痛み止めや湿布を出されるだけで帰されることが多々あります。運よくいい病院へ行けば、マッサージをしてストレッチを処方してくれるかもしれませんが、そういう整形外科の病院はまれにしかありません。

首の痛みの当院の考察

椎間板や骨、関節の変形が起こった理由は、その部分に負担が集中したためであり、負担が集中したのは不良姿勢によって頭の重さを支えるバランスが悪かったためと考えます(交通事故などの外傷は除きます)。

したがって、「首に負担のかかった状態」で「長い時間を過ごしてきた」というのが本当の原因になります。

頭を支えるバランスが悪くなる原因は主に不良姿勢ですが、姿勢が悪い状態が長い間続くと、首の自然なカーブが失われストレートネックと呼ばれる状態になります。

首のカーブが正常であれば、椎間板や関節に大きな圧力はかかりませんが、不良姿勢やストレートネックによって首のカーブが失われると、頭の重さが椎間板や関節に強くかかるようになります。

そして、首に痛みが出るようになるのです。

整体による首の痛みの治療

当院ではまず背骨全体の姿勢を検査し、負担がかかっている部位を分析します。その後、首の関節を一つ一つチェックし、動きが悪くなっている部分を特定します。

動きが悪くなっている部分を整体の手技治療で矯正することによって、背骨のカーブが正常化され、頭を支える筋肉のバランスや首にかかる負担が改善されます。

症例1 40代女性 上を向いた時に起こる首の痛み

症状

台所で棚の上の物を取るときや、ペットボトルに入った飲み物を飲むときに、首の後ろにズキッとした痛みが起こる。

痛みは首の後ろの下の方で起こり、2か月前から突然始まった。昔から肩こりがあり、姿勢の悪さが気になっていた。

体の状態

猫背姿勢のため背中をほとんど反らすことができない。上を向くときに背中が反らないため、首だけで反る動きをしており首の根元に負担がかかっていた。

治療内容

姿勢の改善のために、頚椎(首の骨)と胸椎(背中の骨)の整体による関節矯正をした。5回の治療(約3週間)で首の痛みの症状はほぼ改善した。

コメント

大きく上を向いたり、首だけで上を向く動作を繰り返し行ったりすることは、首を痛めるリスクを高めます。体全体が無理な動作になっていないか、定期的に整体による検査を受けることで首の痛みを予防することができます。

症例2 50代男性 デスクワーク中に首が重だるい、痛みがある

症状

40代より仕事でパソコン作業が多くなり、仕事が忙しくなると首が重だるい感じがすることが多くなった。最近では首の後ろに痛みを感じることもあり、病院では年のせいで骨が変形しているためと言われた。

体の状態

頚椎(首の骨)がカーブの少ないストレートネックの状態になり、可動性が低下していた。首の横の筋肉が固く緊張し、首を横に倒す動きが特に小さくなっていた。また、座っている時の姿勢が悪く、腰が丸くなっていることが体全体の姿勢を悪くしていた。

治療内容

不良姿勢の原因となっていた、頚椎(首の骨)と腰椎(腰の骨)を治療した。首の負担が減ることで筋肉の緊張が解け、4回(約2週間)の整体治療で重だるい感じや痛みがなくなった。

コメント

デスクワーク中の不良姿勢は頭の位置が前に移動し、首に大きな負担をかけます。骨の変形が始まっていても、不良姿勢を改善し首への負担を減らすことで、症状の改善や将来、大きな病気になることを予防することができます。

症例2 50代女性 美容院、歯科医院での首の痛み、起床時の首の固さ

症状

美容院、歯科医院などで上を向いた状態になると首の後ろ側に痛みがあり、首の骨が詰まるような感じがする。普段寝るときも、朝起きた時に首から肩にかけてこり固まっていることがある。

体の状態

頚椎(首の骨)全体の可動性が低く、常に首周りの筋肉が緊張している状態であった。特に後頭部のすぐ下の第1、第2頚椎(首の骨)の可動性が悪く、首を反る動作が難しくなっていた。

治療内容

第1、第2頚椎に対して整体治療を行った。4回(約2週間)の治療で仰向けになった時の首が詰まる感覚がなくなり、朝起きた時の首こり、肩こりも解消された。

コメント

デスクワーク中の不良姿勢は頭の位置が前に移動し、首に大きな負担をかけます。骨の変形が始まっていても、不良姿勢を改善し首への負担を減らすことで、症状の改善や将来、大きな病気になることを予防することができます。