腰痛は、最近起きた急性腰痛と、長い間続いている慢性腰痛の二つに分けられます。ぎっくり腰とは、急性腰痛の一種で、ある動作をしたときや、ふとした瞬間から急に腰痛が出た場合を指します。腰がギクッとして痛み出す場合もそうでない場合もあります。

ぎっくり腰は、かがんだり、体をひねったり、立ち上がったりする動作やくしゃみで強い痛みを伴います。ぎっくり腰は医学的な病名ではなく、原因もさまざまです。ぎっくり腰は、欧米では魔女の一撃と呼ばれるほど、時として激しい痛みに襲われ、救急車を呼んで入院するケースもあります。

ぎっくり腰のきっかけ

ぎっくり腰は、たいてい動作の最中に起きます。重いものを持ち上げるなどの大きい負荷が腰にかかるときだけでなく、日常の何気ないときでも急に起きることがあります。ぎっくり腰のきっかけで多いのは次のようなときです。

・ 床から物を持ち上げようとした
・ くしゃみや咳をした
・ 体を捻った
・ イスから立ち上がろうとした
・ ゴルフのスイングをした

ぎっくり腰では急に強い痛みが走って動けなくなることが多いのですが、初めは痛みが弱いけれどもじわじわと悪化して痛みが強くなるパターンもまれにあります。

ぎっくり腰の症状

ぎっくり腰の症状で多いのは次のようなものです。

・痛くて動けない、立てない、歩けない
・くしゃみで腰が痛い、足がしびれる
・歩けるけど、腰が曲がったまま伸ばせない
・体が左右にゆがんで傾いている
・おじぎをしたり、腰を反らしたり、捻ったりすると痛い
・寝るときに痛い、痛くて起き上がれない
・うつ伏せで寝られない
・寝返りで痛む
・痛くてめまいがする

ぎっくり腰の痛みが続く期間は?

治療期間、年齢、2日目、3日目、4日目、治るまで、完治まで
重度のぎっくり腰になった当日は、動けない、歩けないなど辛い思いをします。仕事も当然できなくなり、治るまでどれ位の期間がかかるのか不安になります。個人差はありますが、2日目や3日目になると、少しずつ動けるようになり、4日目には仕事に復帰できるケースが多いようです。

重度の痛みは3、4日で治まることが多いものの、軽度の痛みが残り、腰痛が慢性化してしまうことがあります。何が原因でぎっくり腰になったのかを知り、完治させられるように治療を受けることをお勧めします。

ぎっくり腰の本当の原因とは

ぎっくり腰は、病院へ行っても原因不明と整形外科の先生に言われてしまうことが多いのですが、実際は、腰の椎間板、椎間関節、靭帯、筋肉などの損傷から発生します。一体なぜそれらが損傷するのでしょうか。

実は、悪い姿勢などの生活習慣がもとになり、長い時間をかけて少しずつ椎間板や椎間関節、靭帯、筋肉に損傷が蓄積しているからなのです。そして気づかぬうちにその損傷がピークに達しているところで、ちょっとした動作がきっかけで一線を越え、ぎっくり腰になったのです。

例えば不良姿勢で長時間に亘ってデスクワークをすると、腰の椎間板に過大な負担がかかります。1日では椎間板がわずかに傷むだけですが、何年も積み重ねると大けがをしたときと同じように椎間板が傷んでしまいます。 このように、わずかなダメージが繰り返し積み重なって最終的にぎっくり腰が起きます。

ぎっくり腰の原因は、冷えや肥満だなどと言われることもありますが、正しい原因を把握すれば、自ずと対策も図りやすくなるのです。

ぎっくり腰の検査・診断

ぎっくり腰で病院へ行くとたいていレントゲン撮影をしますが、意外にもレントゲンでぎっくり腰の原因が分かることはまずありません。なぜなら、レントゲンは骨の状態を見るのには役立ちますが、ぎっくり腰の主な原因は椎間板、靭帯、筋肉等の損傷であり、それらの状態はレントゲンでは分からないからです。

レントゲンが診断の役に立たない証拠に、最新の腰痛診療ガイドラインでは、ぎっくり腰(急性腰痛)にレントゲンを撮ることは推奨されていません。

当院ではまず姿勢を分析し、腰に負担がかかりやすいような歪みや側弯があるか検査します。次に背骨を触診して、背骨の可動性、柔軟性を検査します。さらに、腰を支える筋肉の硬さや筋力を調べて腰周辺にアンバランスがないかを検査します。種々の検査で得た情報を統合して診断を下します。

当院の整体によるぎっくり腰の治療法

ぎっくり腰は繰り返し起きやすく、繰り返すたびに腰にダメージを与えて次第に悪化していきます。ぎっくり腰の治療では痛みを解消するだけでなく、腰の状態を根本的に改善することが肝心です。

整体のぎっくり腰治療は、検査で見つけた背骨の可動性や筋肉のバランス異常を修正します。背骨の可動性が悪い箇所へアジャストメントとよばれる関節の矯正を行います。また、硬くなっている筋肉は整体手技で緩め、弱くて腰をしっかり支えられない筋肉に対しては、筋力を回復させる治療をします。整体治療は、腰の状態を可能な限り根本的に改善して痛みを和らげ、日常生活に戻れるようにします。

ぎっくり腰の予防

整体治療で腰痛が改善した後は予防に努めることが重要です。多くの場合、腰の状態の悪化は悪い姿勢と関係します。当院では腰を根本から改善する治療をした上で、正しい姿勢の取り方やストレッチなどの体操をお伝えし、ぎっくり腰の予防を積極的に行っています。

運動不足の人は、自分が好きで長続きできそうな体操や運動を選び、続けていくと予防につながります。腰痛の予防には腹筋の筋トレと考える人が多いのですが、三日坊主で終わるのが常です。

自分でできる湿布などの応急処置・ぎっくり腰の治し方

応急処置に湿布や痛み止め

ぎっくり腰の応急処置で最も手軽にできるのが、湿布やロキソニンなどの市販薬を使うことです。湿布を冷やす目的で貼る人もいますが、湿布は痛み止めの成分を皮膚から吸収させる立派な鎮痛剤です。

ぎっくり腰は冷やすか?温めるか?

激しい痛みに襲われているぎっくり腰の人は、アイスパックで腰を冷やすのがよいでしょう。10~20分冷やしてみましょう。冷〇ピ〇では、冷やす効果は全然足りません。一方、お風呂で腰を温めるのも応急処置として有効なことがあります。固まった筋肉がほぐれるからです。ただし、逆効果になることもありますので、他の方法が効かないときだけにしましょう。

ぎっくり腰にコルセットやテーピング

ぎっくり腰になったら、コルセットなどのサポーターがあれば着用してみましょう。腰の傷んだ箇所への負担が減って、痛みが軽くなることが多いものです。テーピングもコルセットに近い効果がありますが、急性期には、コルセットほどの効果は得られないでしょう。

ぎっくり腰にストレッチなどの体操や筋トレは?

腰を前後に伸ばすストレッチなどの体操もぎっくり腰に有効な場合があります。ただ、痛くてできないことのほうが多いでしょう。軽度のぎっくり腰の方に限ります。筋トレは痛みが治まってから行うものです。

ぎっくり腰にマッサージ

自分で腰をマッサージしても、例えばお腹が痛いときにお腹をさすって楽になるぐらいの効果しか得られないでしょう。ぎっくり腰のマッサージ治療はとても難しいので、腰痛治療のプロが行うのでなければ、マッサージで治すことは難しいでしょう。

ぎっくり腰になったら病院の何科に行く?

腰を治療する専門の診療科は、何といっても整形外科です。ロキソニンなどの痛み止めをもらうだけなら、内科や外科の先生も処方してくれますが、餅屋は餅屋といいますから、病院へ行くなら整形外科が一番のお勧めです。

ペインクリニックの先生も痛みの専門家ですが、もともと手術で麻酔をかけて眠らせる麻酔科を専門としていた先生がペインクリニックへ転向したケースが多いです。治療はできますが、診断に関しては整形外科と比べると、真の専門家とは言い難いです。整形外科でぎっくり腰が治らないで長引いたときに、ブロック注射をしてもらうために行くのがよいでしょう。