腰部脊柱管狭窄症とは

腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管が加齢変化に伴って狭くなり、中を通る神経が圧迫されて様々な症状を起こす病気です。主な症状はお尻の痛み、足の痛み、足のしびれ、間欠性跛行、会陰部のしびれ、頻尿、残尿感、便秘など多岐にわたります。
特に、歩くと足の痛みやしびれが悪化して、途中で歩けなくなる間欠性跛行という症状が出ると、日常生活が制限され、大きな問題となります。痛いので歩かなくなり、足腰がどんどん弱くなって体力も低下することになります。
腰部脊柱管狭窄症を放置すると、悪化して手術が必要になることがあります。症状を長引かせてしまうと、治りにくくなるだけでなく、例え手術を受けても足の痛みやしびれが思うように治らない原因となります。
発症初期なら改善させられることも多く、早期から適切な治療を受けることが何よりも肝心です。

腰部脊柱管狭窄症の治療法

当院で行っている腰部脊柱管狭窄症の治療は大別して3つあります。それは生活の工夫による治療、腰の状態を改善する治療、脊柱管を広げる治療です。

生活の工夫による治療

腰部脊柱管狭窄症を患っている人が、無自覚に傷んだ神経を痛めつけていて、なかなか改善しないことがあります。例えば、間欠性跛行のある人が、散歩を頑張ったり、無理して歩き続けたりすると、神経が傷み、症状が悪化してしまいます。また、寝ていると痛みで目が覚める、あるいは朝に目が覚めると痛みがつらいなどという方も実は神経を傷めてしまっています。それらは生活を工夫し、神経を傷めないようにすればよくなることが多いのです。竹谷内医院では、様々な生活の工夫をお伝えしています。

腰の状態を改善する治療

腰部脊柱管狭窄症では、腰椎周囲の筋肉が凝り固まり、狭窄している脊柱管を締め付け、それによって神経が圧迫されて痛みやしびれが出ているケースが大半です。固まった筋肉を手の治療でやさしく緩め、脊柱管の締め付けを取り除きます。

腰部脊柱管狭窄症の手の治療

腰への手による治療の一例

脊柱管を広げる治療

当院で行っている脊柱管を広げる治療は3種類あります。米国製の牽引専用コックステーブルを使う治療、セルフケアのストレッチ体操、手で広げる治療の3つです。ここではそのうち最初の米国製の牽引専用コックステーブルを使う治療を説明します。セルフケアのストレッチ体操は、腰部脊柱管狭窄症の治療法ページで説明しています。

・ 米国製の牽引専用コックステーブルの治療

当院では腰椎の牽引を米国製のコックステーブルを使って行います。腰椎を曲げて脊柱管を広げ、その状態でやさしく足をひっぱり、さらに脊柱管を広げて神経の圧迫を緩めます。これをコックステクニック(腰椎屈曲牽引療法)といいます

腰部脊柱管狭窄症のコックステーブルを使った治療法

米国製コックステーブルによる腰椎屈曲牽引療法

腰部脊柱管狭窄症の治療のまとめ

腰部脊柱管狭窄症は、重症になってしまうと手術になることも多く、発症したらできる限り早く根本的な治療を始めることが大切です。当院の腰部脊柱管狭窄症の治療は、生活を工夫し、腰の状態を改善し、さらには脊柱管を広げることを3つの柱とし、独自のリハビリの治療法を実践しています。お困りの方はぜひご来院ください。