寝違えとは

寝違えとは、ある時から急に首の痛みが現れ、首を動かせないような状態になることです。朝起きた時に首の痛みに気付くことが多いため、寝違えと呼びますが、医学的には本来、頚椎症という病気です。日中でも寝違えのような状態を発症することはよくあります。首に加えて肩甲骨のあたりの背中も痛むことがあります。また、頭痛を伴うこともあります。ロキソニンなどの痛み止めを飲んでも効かないほど痛みが強く、仕事などの生活に支障が出ることがよくあります。

寝違えの原因

寝違えは、首の状態が悪くなってきていて、ある時に、ちょっとしたきっかけで一線を越えて発症します。首の状態が悪くなる原因は、悪い姿勢とストレスです。姿勢が悪いと首にかかる負担が増加しますし、ストレスは首肩の筋肉を収縮させて肩こりを生じさせます。
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寝違えの治療法

寝違えた人は、首を少し動かしただけで痛みが出ます。そのような状態を当院では下記のような様々な方法で治療しています。

首の筋肉の固さを取る治療

寝違えは、肩こりがベースにあることが多いのですが、肩こり以上に首肩の筋肉がガチガチに固くなっています。そこで、やさしい手の治療で首肩の筋肉の固さを取り除きます。強い力を治療で加えると、痛みが出てしまいますので、とても繊細な技術を用います。

頚椎の関節調整

寝違えでは首肩の筋肉が固まっていますが、同時に、頚椎の関節の動きも固まっています。そこで、筋肉の固さを取った上で、次の段階として頚椎の関節を手で瞬間的に動かすリハビリ治療を行います。首の筋肉の固さによってはそれを初回の治療では行わず、2回目以降に行うこともあります。なお、関節を瞬間的に手で動かす治療は高度な技術で行えば、ほとんど痛みを伴いません。この治療で頚椎の関節の動きが改善され、首の状態もよくなります。

首以外の背骨の治療

当院の治療は、首の状態をよくして痛みを取るだけでなく、寝違えの元になった原因を探ります。首の状態が悪い場合、多くは姿勢の悪さから背中や腰にも問題が生じています。背中や腰の筋肉や背骨を治療することで、首の負担は減少し、寝違えの予防につながります。

生活の見直しや改善

姿勢などの生活習慣の見直しも治療上、重要になります。寝違えになると寝方や枕が悪いのではないか、と考えてしまいますが、実は仕事中の姿勢やストレスの多い生活など、日常の中に首が悪くなる本当の理由が潜んでいます。当院では体の治療だけでなく、生活上見直したほうがよい点を洗い出し、アドバイスを行います。寝違えの予防になるだけでなく、生活が今までより楽になります。

ストレッチ体操や正しい姿勢の指導

特に固くなっていた筋肉へのストレッチ体操やパソコンの正しい作業姿勢の取り方などの大切なセルフケアも指導して、寝違えの解消と予防に努めています。

寝違えが治らない、長引く、あるいは痛みがひどい場合は、首の状態がそれだけ悪化しているということを表しています。寝違えたら当院のような専門の病院でプロの治療を受けてみませんか。