右テニス肘によるしびれと肘の痛み 20代女性

症状:

丸の内の金融会社に勤める20代の女性が右肘の痛みで来院。2ヵ月前からパソコンのキーボードを打つと右肘にズーンとした痛みが走りはじめた。整形外科では頚椎症性神経根症と診断され鎮痛剤を処方された。その後、症状は悪くなる一方で仕事が忙しくなると右肘から手にかけてしびれることもある。特にキーボードを打つ、物を持ち上げる、タオルを絞る動作で右肘にズキンと痛みが走る。

検査:

姿勢が猫背である。右肘から手の感覚異常はみられず、頚椎の神経根を圧迫するコンプレッションテストでもしびれは誘発されなかった。一方で、右肘の外側にある手関節伸筋群の緊張と圧痛が確認された。そして、圧痛部分を強く押すとしびれの症状が誘発された。また、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)を検査するトームセンテストも陽性だった。脊柱と四肢の触診では、頚椎、胸椎、肩関節、手関節も可動性低下がみられた。

治療:

検査の結果から頚椎症性神経根症を疑うような所見はなく、右肘の症状はテニス肘が原因で起きていると考えられた。治療は右手関節伸筋群の過緊張をゆるめる施術を行った。次に、肘関節の負担軽減のため、隣接する手関節、肩関節を矯正した。さらに、猫背からくる影響も考慮し頚椎、胸椎の矯正も行った。一回目で右肘痛は軽減、3回目で症状は消失した。

コメント:

デスクワークに従事している人はパソコン作業により肘の筋肉を酷使しがちです。ひどくなると今回の症状のように肘の痛みやしびれの症状が出現することがあります。テニス肘は、テニス以外にゴルフ、バドミントン、家事など原因は幅広くありますが、近年もっとも多いのは、パソコン作業です。また、今回の患者さんのように整形外科では肘から手のしびれを首の症状と間違えることがあり、テニス肘を頚椎症性神経根症と診断されてしまうことも珍しくありません。似たような症状でお困りの方は一度当院を受診されることをお勧めします。

左腕の激しい痛みとしびれ 50代男性

症状:

千代田区在住の50代男性が左腕の痛みとしびれを訴えて来院。三か月前に左腕の痛みと親指のしびれが出現し始めた。病院でレントゲンを撮った結果、頚椎症と診断された。三か月間痛み止めと電気治療を受けてきたが一向によくならず、当院を受診した。現在、腕の痛みで十分に睡眠も取れていない状態が続いている。

検査:

かなりの猫背で、ストレートネックが疑われた。頚椎を圧迫するスパーリング検査が左側陽性ではあったが、感覚や筋力低下などの所見はなかった。少しでも、首を反らしたりするだけでも頚部の激痛が出現し、患者さん自身もかなりつらい様子であった。

治療:

検査の結果から頚椎症性神経根症と考えられた。感覚、筋力低下はみられなかったが、発症されてから三か月間も経っているため、首の神経が過敏になっており少しの首の動きで激痛を訴えるので慎重に治療を行う必要があった。治療として左頚椎椎間孔を広げる方向へ首を調整するとともに猫背からくる首への負担を軽減させるためにも胸椎の矯正を行った。また、院長が考案した首伸ばし体操と姿勢指導もしっかりと行った結果、2回目で症状が改善されはじめ、夜中に痛みで起きることもなくなってきた。そして、8回の治療を終えるころに症状は消失し、以降は予防のため月に一回のペースでメンテナンス治療を続けている。

コメント:

今回の症状は発症されてから三か月以上経過していたため痛みの強度がかなり進行していました。鎮痛薬や電気治療はその場で痛みやしびれなどの症状が和らぐことはありますが、首の状態が改善するわけではありません。痛みやしびれに耐えながらお仕事をすることは非常につらく苦しいと思われます。同じような悩みをお持ちの方は、当院が専門としている頚椎症の治療を受けるとよいでしょう。

右腕の痛みとしびれ 40代男性

症状:

千代田区丸の内にある会社で勤める40代の男性が右腕の痛みとしびれで来院。三週間ほど前から仕事中(デスクワーク)に感じるようになった。右腕のしびれに加え、首の痛みや肩の痛みも感じている。首を反らすとそれらの症状は強くなる。病院でレントゲンを撮ってもらうと頚椎の5番と6番の骨のすき間が狭くなっていて、そこで神経が圧迫されていると言われた。診断は頚椎症とのことだった。そして、鎮痛薬を一か月分処方され、一か月後にまた来るように言われたそうである。受診して一週間ほど痛み止めを飲みながらなんとか生活をしていたが、症状はあまり変化しなかった。次第に右手首を反らす力が入りにくい感覚がでてきた。今まではそのような症状はなかったため、怖くなり当院を受診した。普段の仕事では長時間座っていることが多く、家では幼い子供を抱っこすることがある。

検査:

左右の手の視診をしたところ右手が軽度の下垂手になっていた。スパーリングテストにて症状の増悪が確認され、感覚、筋力検査にて頚椎第6番神経領域の障害が確認された。姿勢は猫背で頚部や肩、胸部周囲の筋肉が過緊張状態にあった。

治療:

頚椎症のなかでも痛み、しびれに加え筋力低下が起きているため、症状としてはかなり重症レベルだった。当院での診断は頚椎症のなかでもより重症な頚椎症性神経根症となった。まずは頚部などの筋緊張をゆるめる治療と、神経の圧迫を軽減させるために椎間孔や脊柱管を広げる治療を行った。また、セルフケアの頚椎症改善エクササイズや、首の負担を和らげる姿勢の指導も行った。そして、日常生活での首への負担を考慮し、通勤かばんを普段右手でもっていたため、左手に切り替えてもらった。家でもお子さんの抱っこを控えていただいた。治療は集中的に行い、治療開始から6回目で右手の痛みやしびれがかなり和らぎ、右手首の筋力も戻ってきた。合計12回の治療で症状はほぼ消失した。治療期間は約1ヵ月半であった。現在は、再発防止のため月1回のメンテナンスに移行している。

コメント:

頚椎症性神経根症は、デスクワークをされる方に多い症状です。多くの方が肩こりから始まり、長期間を経て首や腕の痛み、しびれに移行していきます。今は、ひどい症状はないからといって肩こりを放置すれば、悪い姿勢による首への負担が何年も蓄積し、神経の圧迫による症状が表れるようになります。肩こりがある人は、予防も含めカイロプラクティックケアを受けることをお勧めします。また、頚椎症改善エクササイズは症状が改善されたとしても、予防をする目的でも継続することが望ましいでしょう。