歩行時の右下肢のしびれ 50代男性

症状:

中央区にある証券会社勤務の50代男性が腰痛と右足の痛みやしびれで来院。二か月前から長時間の歩行で右腰から下腿後面にかけて違和感がでてきた。最初は筋肉痛かと思っていたが、徐々に痛みやしびれに変わっていった。他の整形外科クリニックでは腰部脊柱管狭窄症と診断され、痛み止めとビタミン剤を処方された。腰痛と右足の痛みやしびれは歩行で出現し、座位、腰をかがめる姿勢で消失する。また、症状が出るまでの時間も最初は20分程度の歩行だったのが、最近は10分程度で出現するようになったため心配になり当院を受診した。

検査:

姿勢は猫背である。腰を伸展させたところ、右足の痛みとしびれは強くなった。また、腰の筋肉が固く緊張していて、腸腰筋やハムストリングスは短縮していた。触診による脊柱可動域検査では胸椎、腰椎の可動性低下がみられた。そして、下肢神経学的検査ではアキレス腱反射や皮膚知覚検査において、S1領域に神経学的異常所見がみられた。

治療:

今回の症状は、他の整形外科クリニックで診断されているように間欠性跛行、腰椎伸展時の右下肢しびれの誘発、右足の神経学的異常所見から典型的な腰部脊柱管狭窄症である。治療は神経の圧迫を和らげるために腰の筋肉をゆるめる施術と、胸椎、腰椎の矯正を行った。また、セルフエクササイズとして腰丸め体操を指導した。4回目の治療の頃には、歩行の際の足の痛みやしびれがだいぶ軽くなり、9回目を迎えるころには、足の症状なしに40分程度の歩行が可能になった。

コメント:

腰部脊柱管狭窄症は多くの場合、腰椎伸展位で症状が出現します。腰椎伸展位は脊柱管を狭くするので神経の圧迫が強くなります。少しでも神経への圧迫を軽減させるために、腰部の筋肉の柔軟性と脊柱管を広げることが大事になってきます。また、当院では院長が推奨している腰部脊柱管狭窄症に対する腰丸め体操を積極的にご紹介しています。