産後の腰痛を抱える30代女性

症状:

江東区豊洲在住の30代女性が腰痛で来院。一年前に子供を出産したころからひどい腰痛を感じるようになった。特に長時間の子供のおんぶや抱っこが辛い。腰から骨盤にかけて痛むが、下肢に放散するような痛み、しびれはない。症状はここ一年波があり、酷いときもあれば軽いときもある。

検査:

姿勢を診ると猫背である。触診では腰部から下肢の筋肉が固くなっていた。また、腸腰筋、ハムストリングの短縮を認めた。脊柱の動的触診検査では右第4腰椎と仙腸関節の可動性が低下していた。さらにSLR(下肢拳上テスト)は左右40度と低下していた。また、筋力検査で腸腰筋・腹直筋の筋力が低下していた。

治療:

今回の症状は、抱っこやおんぶなどの姿勢をとることで腰に負担がかかり、腰痛が起きたと考えられた。まずは、固くなっている胸腰部の筋肉をゆるめる治療と、右第4腰椎と仙腸関節の可動性をつける治療を行った。一回目の治療で腰を反らしたときの痛みは半減し、胸腰部の筋肉の固さも改善した。また、SLR(下肢挙上テスト)が左右40度から80度と改善し、腸腰筋と腹直筋の筋力低下も改善した。そして、セルフケアとして当院で指導している腰痛体操と日々の腰の使い方を指導した。五回の治療で症状は消失し、現在は月一回のメンテナンスを行っている。

コメント:

産後の子育てでは、長時間の抱っこやおんぶによって、腰を支える筋力が疲労して弱くなります。腰の筋力が弱くなると、腰を支える力が不安定になり、腰痛になりやすい状態になります。その結果、繰り返し腰痛になるということが考えられます。再発しないためにも、日々の体操と定期的なケアを行うことが大切です。