休日頭痛を抱える30代女性

症状:

丸の内にある経営コンサルタント会社勤務の30代女性が頭痛で来院。頭痛は20代後半から発症し、以前は月に1、2回だったのが、最近は週に2、3回のペースで頭痛になる。症状は頭が締め付けられるような感じで、頭痛は一度起きると数時間は続く。頭痛薬はその都度飲んでいるがあまり効果がなく、胃痛も出現するようになった。仕事は一日中デスクワークで肩こりもひどく、精神的ストレスも多い。睡眠時間は平日平均4~5時間で休日に寝だめをしてしまう。

検査:

姿勢を診ると猫背で反り腰ある。また、首や肩周囲の触診では後頭部の圧痛と緊張があった。特に後頭下部の筋肉を押すと頭にズーンとした痛みが広がった。腹部の触診では心窩部の圧痛があった。また、呼吸は胸式呼吸で浅く、斜角筋や胸鎖乳突筋の緊張もみられた。脊柱の動的触診検査では上部頚椎、中部胸椎、上位肋骨の可動性低下があった。

治療:

今回の頭痛は、後頭下部周囲の筋緊張による筋緊張型頭痛が考えられる。また、頭痛に加え、薬の副作用による胃痛が起きている。頭痛を改善させるためには、肩こりや胸郭の動きを改善させ、後頭下部にかかる負担を軽減させる必要があると考えた。治療として、上部頚椎、中部胸椎、上位肋骨の矯正と、後頭下筋群、斜角筋の緊張をゆるめる治療を行った。初回の治療で後頭部の緊張は軽減し、心窩部の圧痛が消失した。セルフケアとして腹式呼吸と正しい姿勢を指導した。初回の治療で、頭痛の頻度が半分に減少し、続けて治療を行った結果、5回の治療で頭痛は消失し、胸式呼吸の程度も少なくなった。また、頭痛薬を使うこともなくなり胃痛も消失した。

コメント:

頭痛には片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛などの種類があります。その中でもオフィスワーカーで特に多いのが緊張型頭痛です。緊張型頭痛は肩こりなどの二次的な症状として出現することが多く、頭痛薬を服用しても、根本的に症状が消えることはありません。今回の症例は、首だけではなく肋骨や胸椎などの胸郭にもアプローチを行うことで後頭下部に対する負荷が減り、頭痛が改善した一例でした。